会ってみないとわからんもんです

会ってみないとわからんもんです

ども。演出です。
明後日は総選挙ですな。

あくまでも劇団のブログなのでね、こういうネタは非常に扱いづらいのですが敢えて挑戦してみます。

ほんの30分前のことです。演出は自宅マンションの駐車場でクルマいじりをしてました。暗くなってきたんでそろそろ引き上げようかと思っていた矢先、某候補の選挙カーが名前連呼しながら近づいて来る。と、そのままワタシのところから20m程の距離の路上に停車して演説を始めるではあ~りませんか。

なのでね、演説する某候補まで4mのところまで距離を詰めて、彼の主張を聴いてまいりました。ええ。

演出はS社に勤めていてモーレツに忙しかった20代の頃の数年を除いて、選挙で棄権したことは一度もありませぬ。政治にも人並みには関心がありますのでね。つか、野次馬根性?つか、芝居の肥やしを得るチャーンス!みたいな。

住宅街の細い路の路肩に軽ワンボックスの選挙カーを停め、ポータブルPAセットみたいなもので拡声するわけです。演出はその路を挟んで向かい側のマンション駐車場の際に陣取る。スーパーが近くにあるので疎らながらもパラパラと人通り。クルマも時折。まさに“誰そ彼”どきなので4mの距離でもお互いのカオすら判別できない薄暗さ。聴衆は5人。うち選挙権を持っているのはどう見ても演出ひとり(あと4人はヘルメット被ってる自転車通学の中学生 笑)、みたいなそんなロケーション&シチュエーションですわ。あれで人集りができてたら行かなかっただろうな。ワタシ変人なんでね(笑)

タバコ2本分、時間にして15~20分ぐらいの演説でしたかね。

景気、TPP、消費増税、原発、まあありきたりの(シツレイ!)内容をひとくさり。決めゼリフ「ご静聴ありがとうございました」で締めくくるとマイクを置き、某候補が演出に急接近。そして予定通りshaking hands!…しながら演出はいろいろ思いました。

(ああ、思ってたより小さいな、このヒト。)
(俺とそんな変わんないじゃん?)
(しかし政治家ってのはホント役者だなぁ。)
(やっぱ眼力がスゴイわ。)
(まばたきすらしないじゃん。)
(握手する手にチカラがないなぁ。……??)

「ああっ!?ゴメンなさい、強く握っちゃった!」

演出は誰かと握手するときに意識的に強く握る癖があって、この時も思わずギュウギュウ締め上げちゃったんだけど、アレなんですよね。選挙の時の候補者って何百人?何千人?と握手するもんだから、手が腫れたりしてエライ痛くなるんですってね。それ知ってたんで慌てて手の力を緩めましたけど。アレは申し訳なかった(_ _;)

演出はハッキリ言って前々からこのヒトに投票するつもりでした。

なので本人の生の言葉を聴いてみたいということもあってギャラリーしたワケです。

でね、脳の左っかわでは「投票するならやっぱこのヒトだよな」と思ってるわけデス。今でも。

ところが大脳辺縁系、特に扁桃体あたりがちょっと拒否し始めてるの(笑)
或いは小脳に蓄積されたパターンデータ照合結果が「チュウイセヨ!チュウイセヨ!」って(笑)

手を握って、視線を交わして、声を聴いて、匂いを嗅いで、ついでにこちらからも言葉を投げて反応を見て、ついでについでに“気”を交わして。そうするとねえ、“何か”が判るんですねえ~。不思議ですね~。

以前演出は、“小泉郵政選挙”で刺客候補を送り込まれ落選(後に返り咲き)した某国会議員の秘書という人と食事をする機会に恵まれ、ここでも変人ぶりを発揮し、いろいろ聞きました。(芝居の肥やしデスから!)

「やっぱりそういうお仕事だと、たまには“汚いもの”とか見なくちゃいけなかったりするんですよねえ?」そう問うと秘書氏は即答で「毎日だよ」と仰ってましたっけ。

そういう世界で生きている人たちなので“いろいろ”はあるでしょうから?手練手管を弄するようになるのも、まあわかりますがね。今回の勝負、演出のほうがPureな分(?)一枚上手だったかな?

会ってみないとわからんもんです。

エライ長文になりましたが、
「最後までご静聴いただきありがとうございました」(笑)