ども。演出です。
前回予告した「CROSS CLICK リフィル互換問題」(笑)です。この問題、ネット上では解決した情報がほぼ皆無だったんで、今回のこの記事、必ずやどなたかのお役に立つと信じます。ええ。
さて、ノック式で機動力を得、価格も手頃なので外に持ち出してガンガン使いたいCROSS CLICKですが、ひとつ問題が。コイツのインクリフィル、CROSSからは事実上1種類(黒・青2色ではありますが…)しかリリースされていないんですな。
で、このゲルインク0.7mmの描線がなんとも…。CROSSを造り上げたアメリカ人が彼らの文字を書くのには適しているのかもしれないけれど、我々日本人の用いる「漢字・かな」文字には太すぎるんですわ。
じゃあ他社製のリフィルを探そうかと。で、調べて愕然としました。互換性が全く無いの。インクリフィルってメーカー間でもある程度の互換性が保たれてるんですよ、フツー。まあ、いくつかのグループに分かれますがね。
ああ、「リフィル」が分からない方、ゴメンナサイ。〈リフィル = インクカートリッジ、替え芯〉です。
で、ネット上でもケッコウ多くの人が困ってるみたい。なのでね。演出がこの問題解決しました。ええ。もしかして世界初かも知れませんです。ええ。(笑)
まあ偶然の発見だったんですがね。広く用いられている所謂「パーカー互換リフィル」。コイツに自作アダプタを組み合わせるという単純な方法です。ポイントは「入手しやすいパーカー互換」と「誰でも簡単に自作加工できるアダプタ」。早速参りましょう。
↓画像、上段がCROSS CLICK 純正リフィル。下段がパーカー製クインクフロー。パーカーリフィルのほうが短く、軸径がどちらもΦ5.8mmというところがポイントです。
↓アダプタはこれも入手しやすいパイロット「フリクションボール」リフィルのエンドキャップを利用しますです。ハマってるだけなんで、そのまま引き抜いてOK。
***【2015,03,26追記】
アダプタに流用するフリクションリフィルは下記型番の物が利用可能です
・フリクションボール0.5mm 替芯 LFBKRF-12EF
・フリクションボール0.7mm 替芯 LFBKRF-12F
・フリクションポイント0.4mm 替芯 LFRF30P4-3
(※0.4mmは3本セットのみのラインナップだそうです)
***【追記ここまで】
↓早速ヤマ場です。フリクションリフィルのエンドキャップを、画像の上段①、②のところでカットし、下段のパーツa、b、cに分けます。使用するのは「パーツb」のみです。軟質樹脂製で中空構造になっているのでカッターなどで簡単に切れますよ。この作業のポイントは「カット②」の位置。演出はかなりいろいろ試しましたが、段付きと段付きの丁度真ん中(まさに参考画像のカットライン②のあたり)が標準でしょうか。この「カット②」の位置でペン先の露出具合が決定しますので、調整しながらお好みでどうぞ。
↓んで、パーカーリフィルの尻部分。ココに…
↓先ほどの「パーツb」を嵌めるだけです。画像向きで言うと先ほどのカットライン②の側が上です。まるで測ったように見事に「ハマり」ます。何度も試した中には例外もありましたが、あまりに緩すぎたりキツすぎたりってぇコトは皆無でした。ええ。で、このまま通常通りの手順でCROSS CLICK本体に装填して完了。クリック感もほぼ変わらずに使用できるはずです。
↓ペン先の露出はこんなカンジ。全く違和感なし。実際に書いた感じ、ペン先のガタツキも全く問題ありませぬ。露出具合に関してはOHTO製のニードルポイントなどではまた印象が違ってくると思うので、先ほどの「カット②」の位置の調整で対応してくださいませ。
今回用いたクインクフローに限らず、当然パーカー互換リフィルならなんでもOKかと。取り敢えず…
OHTO : PG-205NP,PG-805NP,PS-807,P80-07NP
KYOCERA : PG-805NPK
PARKER : QUINKFLOW S11643120
は、実装填確認済みです。
是非是非お試しを。
***【2015,10,01追記】
「暇人」さんより情報を頂きました。
サクラ ボールサインノック0.5の替芯をカットしたら使用可能です。
> 8.5~9mmをカッターでカットしました。
> 耐水性の顔料インクで裏抜けなし、色数も多く(ただし替芯のみは黒赤ブルーブラック)
> 細~極細は手帳などに便利と思われます。
とのことです。
早速、演出も入手し検証してみました。
演出が使用したのは
「サクラクレパス製 Ballsignレフィル(ノック式用)R-GBP05#49」
です。
「暇人」サンによると「8.5~9mmをカット」ということでしたが、演出のもとではそのカット量だとペン先が格納できず、ノック操作不能でした。最終的に「9.5~10mmをカット」して正常動作を確認しました。
ペン先の露出具合の美しさを考えると9.5mmが適正と感じましたが、この辺りは好みや、ペン&リフィルの個体差があるかと思いますので、各々調整してみてください。
「自作アダプタ方式」より断然手軽でオススメです。
ハードルがあるとすれば「サクラクレパス製リフィルが、やや入手しづらい」点でしょうか。
まあ、それも「ヨドバシ・ドット・コム」なら、一本から送料無料で翌日には届きますからね。
(Amazonでも入手可能ですが、2015,10,01時点では10本単位での販売や、マーケットプレイス扱いで送料が¥540かかります(;´∀`))
「暇人」サン、ありがとうございました(#^^#)
***【追記ここまで】
(註:文中画像はオリジナルのものを使用しています)