ボールペン考〈其の弐〉- CROSS編

ボールペン考〈其の弐〉- CROSS編

CROSS

ども。演出です。
新年おめでとうございます
昨年、新メンバーを複数人迎えました私たち劇団“奇想天外”。ビミョーにエクセレントなパワーアップで今年も華麗にエキサイティングな未来をシャープに創造して参りますぅっ。
(;・∀・)

さて「ボールペン考」。まさか第2弾があるとは思っておりませんでしたが、この度CROSSのペンが3本手元に集まりましたので紹介したいと思いまして。

そういや先の記事でワタクシ「全部フリクションボールに入れ替えた」とか言ってましたが、真夏の長期出張中に書いたレポートが次々と白紙に戻るという怪現象( ̄∇ ̄;)に見舞われ、結局挫けました(笑)

あ、先に申し上げておきますが演出は、ペンマニアでもペンコレクターでもないので。念のため。だいたいペンマニアとかコレクターってのは「万年筆LOVE」ですわな。ワタクシ万年筆は¥1,500くらいの安物1本しか持ってません。ええ。

さて、CROSSは米国で最古の筆記具メーカーなんだそうです。なんでも歴代の米国大統領はSHEAFFERを用いる方が多かったそうですが、オバマ大統領はCROSS(たしかCROSS TOWNSENDだったかと…)を愛用しているとか。
演出のCROSSはの画像の上から順番に「Classic Century」のローラーボールとボールペン、それから「Click」です。

CROSS

Classic CenturyはCROSS創業100周年を記念して誕生し、発表以来60年近くの時を経た今日でも世界中の人々に愛されつづけているCROSSの代表的シリーズです。CROSSのラインナップの中では安価な部類でしょうか。細身のボディに「コニカルトップ」と呼ばれる円錐形のキャップデザインがなんとも優美(“ゆうび”です。“ゆみ”じゃありません…)。

この度演出の手元に来たClickはClassic Centuryシリーズのボディのシルエットを現代的なものにしたノック式ジェルインクペンです。コイツも定価でも¥2,700で買えるんで、Classic Centuryよりもさらに安いですわ。

Classic Centuryのローラーボールは回転キャップ式ボールペンは回転繰り出し式です。画像はローラーボールですが、ペン先がなんとも美しいでしょう。ねえ~( ̄∇ ̄)

Classic Century

ですがね、キャップ式も回転繰り出し式も仕事で使うには機動力がイマイチで躊躇ってました。その点Clickはノック式なので、今年はコイツを仕事場に持ち込もうかと企んでおります。

あ、ローラーボールとボールペンの違い、一応説明しときます。ざっくり言って

ローラーボール = 水性,ゲルインク
ボールペン = 油性インク

という理解でよろしいかと。

ほら、日本では小学校の頃から大学に至るまで鉛筆やシャープペンシルですが、それって世界的には珍しいんですって。海外じゃ小学生の頃から学校の授業でもインクペンなんだそうですよ。まあそんなこともあってP社の消せるボールペン「フリクションボール」が世界的に大ヒットしたワケですが。そういうことで、日本人からしたらインクが油性か水性かなんて大して関心無くっても、彼等からするとハッキリ別物なんでしょうねぇ。

たった1本のボールペンからでも「道具を使いこなす」という文化において、我々はまだまだ彼等に及ばない感がありますな。

まあそれでも、世界でも珍しい「筆記式投票選挙」が行えるほど識字率も高く、元々「書く」ことへの執念もポテンシャルも高いこの国の民のことですので、近年は「ゲル」とか「低粘度油性」インクとかのブームが密かに熱を帯びている様子。

かく言う演出も少々こだわりが。ということで次回は「CROSS Click リフィルインク互換問題」を取り上げる、まさかの〈其の参〉へと続くのでありますっ…!

《註:文中画像はオリジナルのものを使用しています》