ども。演出です。
私たち劇団“奇想天外”の地元は新松戸なのですが、ワタクシ演出はジツハ、“元”松戸市民です。ま、もうちょっと正確に言うと現在、千葉県 野田市民であります。
野田市民となって既に20数年。住み慣れた街であるはずが、今だに時おりの「大発見」があったりします。
例えば「路線バス」。
現在では廃止されてしまったのですがね。ウチの前の通りにはバス停があるものの、そこを走っている“バスそのもの”を長らく見たことがなかった。これは「オラ的野田の七不思議」のひとつでした。結局バスを目撃したのは、野田に引っ越して10年以上経ってからの一度きりでした。
*
もうひとつの「大発見」は2年前の夏頃だったと記憶しています。その発売を待ちに待っていた、伊藤三巳華さんの実話ホラーコミックエッセイ「視えるんです。2」を読んで触発され、地元の「櫻木神社」を初めて訪れました。
(ちなみに伊藤三巳華さんは私たち劇団“奇想天外”の地元 松戸市に現在お住まいです。ご本人もオープンにされていることのようなので一応。)
そして驚いた。
自分の街にこんなに立派なお社があったとは!そしてこんなに立派な森が!それでいて参拝客があまり多くない様子と、鳥居の向こう側に満ちている柔らか~い“氣”にすっかり惚れ込んでしまい、一発でワタシのお気に入りスポットになりました。
最近はずっと夜勤なので、夜勤明けでその週の仕事が“ハネ”というタイミングでよくご挨拶に伺います。先日も行って参りました。桜の季節に行ったのは初めてです。
なにせ“櫻木神社”ですからねぇ~。この季節、どんなにキレイだろうかと。
もうね、満開の桜の木がいっぱい!…… 駐車場にはありましたとも。
ところが神門内には数えるほどしか無いんだコレが。
そんなんで以下の写真には桜の木が一本も写ってません(^_^;)
さて、境内にご案内しましょう。コレが拝殿です。立派でしょう。今ある建物は平成に入ってから建てなおしたものだそうで。神社とかお寺って、建物が新しいとなんか、ありがたみが少ない気がするモンですが、ここは不思議と厳かな氣が充実してるんです。
御祭神は「倉稲魂命」「武甕槌命」「伊弉諾尊」「伊弉冉尊」の四柱の神さまです。「倉稲魂命」は古事記で言う「宇迦之御魂神」さま。俗にいう“お稲荷さん”は、この神さまです。みんな勘違いしてるんですが、お稲荷さんは“キツネ”じゃあありません。キツネは“お遣い”です。
創建は平安期というから、この辺りでは最古のお社でしょう。写真はご神水脇の大黒さま。何度もご挨拶に上がっているのに今回初めて気が付きました。大黒さまは「大国主命」ですよね。
さてここらへんからが見どころ。神社に行くと「御由緒」とか書いてあるリーフレットみたいなの配ってたりしますよね。櫻木神社では「ご由緒書」全編がマンガで描かれてます。このフツーじゃないカンジがタマランのですよ。
絵馬も桜の花びらを象った可愛らしい絵馬です。
櫻木神社オリジナルの御朱印帳です。この御朱印帳、とても人気があるんですって。御朱印帳入れの袋はポケットが付いていて、そこにお守りが入ってます。
櫻木神社の御朱印です。ああ、やはり日付が一昨年の七月になってますね。いままであちこちの神社で御朱印を頂きましたけど、ここの御朱印が一番立派です(笑)
さあクライマックス。境内脇にあるにもかかわらず存在感たっぷりのお手洗い、その名も「KAWAYAホール」にご安置のトイレの神様「川屋神社」です。変わってるでしょ~ぅ? ここのお手洗い、ホント落ち着くんですわ。ホール前室にはベンチなんかがあって、つい寛いじゃいます。
他にもね、ここの神社のポスターを横尾忠則氏が描いていたりとか、ホント変わってるんだ。
ネットでは「フォッサマグナと中央構造線が交わる特殊なパワースポット」とか書かれてるけど、どうなんだろ?確かに中央構造線はこの辺りを通ってるみたいだけど、厳密にどこを通ってるかは調査がまだなされていないようだし。
でもこんなお社が自分の街の住宅街の中に突然ポッとあって、それに20年も気付かなかったってえのがなんとも不思議。野田にお越しの際は、どうぞお立ち寄りくださいませ。
以上、野田市民 演出でした。(^^ゞ